第2回 どんな治療をうけてるの?

回答結果

ご本人・ご家族向け

データを読む!

今回は「双極性障害(躁うつ病)の治療」について伺いました(回答者数:291)。

全体の51%が双極性障害(躁うつ病)Ⅱ型で最も多く、Ⅰ型の方は14%でした。双極性障害だけれど種類がわからないという方が意外と多く、約3分の1に上っています(Q1)。最近の気分については、落ち着いている方が31%、うつ状態という方が約半数(47%)で、躁状態の方は12%でした(Q2)。ご自身の病気については「社会生活に影響があるので病気だと思う」(71%)、または「周囲の人が病気だというのでそう思う」(19%)と多くの方がご自身の病気を認識していると回答しており、「病気だとは思っていない」「性格だと思う」と病気の認識のない方は10%でした(Q3)。

服用している薬については、リチウム(81%)やバルプロ酸(57%)などの気分安定薬を飲まれていて、そのほかにも、非定型抗精神病薬を服用している方も15%いらっしゃいました。(Q4)。
薬の服用回数については1日2回の方がおよそ半数(44%)、1日1回と3回という回答が同数(22%)、4回以上という回答も11%ありました(Q5)。一方で、薬を医師や薬剤師の指示通りに飲めているかという質問には、ほとんどの方(88%)が「きちんと飲めている」「だいたい飲めている」と回答されており、きちんと服薬できていない方は12%でした(Q6)。

双極性障害は再発を繰り返しやすいのが特徴ですが、薬を飲み続けることで再発のリスクを減らすことができます。治療によって症状が落ち着いてきても、自分の判断で用量を変えたり、服薬を中断したりしないようにしましょう。気になる副作用があったり、服用回数を調整したいと思う場合には、かならず主治医に相談するようにしましょう。

【Q6-1】、【Q7】、【Q8】の質問については、システムの不具合により集計できませんでした。ご回答をお寄せいただいた皆さまにお詫びいたします。申し訳ございませんでした。


この結果は、ご本人とご家族を対象に2012年10月~2015年1月の期間にインターネットを通じて実施されたアンケートによるものです。

上島国利(精神科医師)
昭和大学名誉教授

回答数:291

性別

男性

98人(34%)

女性

193人(66%)

0

20

40

60

80

100

年齢

20歳以下

13人(4%)

21~30歳

83人(29%)

31~40歳

96人(33%)

41~50歳

69人(24%)

51歳以上

30人(10%)

0

20

40

60

80

100

Q1:あなたの病気の種類は?

1. 双極性障害(躁うつ病)Ⅰ型

40人(14%)

2. 双極性障害(躁うつ病)Ⅱ型

149人(51%)

3. その他の双極性障害(躁うつ病)

4人(1%)

4. 双極性障害(躁うつ病)だが、種類はわからない

98人(34%)

0

20

40

60

80

100

Q2:最近のあなたの気分(状態)について教えてください。

1. 落ち着いている(気分は高くも低くもない)

89人(31%)

2. 躁状態である(気分が高まっている、いつもより活動的、など)

34人(12%)

3. うつ状態である(気分が落ち込んでいる、やる気がおこらない、など)

138人(47%)

4. 1・2・3のどれにも当てはまらない

30人(10%)

0

20

40

60

80

100

Q3:あなたはご自身の病気についてどのようにお考えですか?

1. 病気だとは思っていない

9人(3%)

2. 性格だと思う

20人(7%)

3. 医師や家族、周囲の人が病気だというので、そうかと思う

55人(19%)

4. 社会生活に影響があるので病気だと思う

207人(71%)

0

20

40

60

80

100

Q3-1:Q3で、1.(病気だとは思っていない)と答えた方のみお答え下さい。治療についてどのようにお考えですか?

1. 病気ではないので、あえて治療の必要はない

3人(7%)

2. 気分に波があるので安定させる薬が必要だと思う

31人(76%)

3. 薬は効果があるので、病気ではないが飲んでいる

2人(5%)

4. できるなら通院したくない

5人(12%)

0

20

40

60

80

100

Q4:あなたは双極性障害の治療にどんなお薬をのんでいますか?(複数回答)

1. リチウム(リーマスなど)

235人(81%)

2. バルプロ酸(デパケンなど)

167人(57%)

3. カルバマゼピン(テグレトールなど)

93人(32%)

4. ラモトリギン(ラミクタールなど)

57人(20%)

5. 非定型抗精神病薬(エビリファイ、ジプレキサなど)

43人(15%)

6. 定型抗精神病薬(セレネース、ハロペリドール、レボトミン、レボメプロマジンなど)

6人(2%)

7. 睡眠薬

52人(18%)

8. 抗うつ薬(SSRIなど)

29人(10%)

9. わからない

6人(2%)

0

20

40

60

80

100

Q5:お薬は、1日何回飲むように処方されていますか?

1. 1回

65人(22%)

2. 2回

128人(44%)

3. 3回

65人(22%)

4. 4回以上

33人(11%)

0

20

40

60

80

100

Q6:お薬は医師または薬剤師の指示どおり(時間・回数)飲めていますか?

1. 指示どおりにきちんと飲めている(90%以上) 

189人(65%)

2. たまに忘れてしまうが、だいたい飲めている(70%~90%未満)

67人(23%)

3. 飲めたり飲めなかったりすることがある(50%~70%未満)

23人(8%)

4. 飲めていないことのほうが多い(30%~50%未満)

3人(1%)

5. ほとんど飲めていない(30%未満)

9人(3%)

0

20

40

60

80

100

Q6-1:Q6で3、4、5.(指示どおり飲めていない)と答えた方にお聞きします。薬を指示どおり飲めない理由はなんですか?(複数回答可)

1. 薬を飲む回数が多すぎる

10人(3%)

2. 飲む薬の量が多すぎる

3人(1%)

3. 生活リズム(食事や寝る時間など)と飲む時間が合わない

1人(0%)

4. 外出のとき持っていくのを忘れてしまう

0人(0%)

5. 薬を飲むことが習慣になっていない

0人(0%)

6. 症状が安定しているから必要ない

0人(0%)

7. 気になる副作用がある

0人(0%)

0

20

40

60

80

100

Q7:双極性障害の治療に、薬物療法に加えて以下の治療を受けていますか?(複数回答)

1. 本人への心理教育(病気についての知識や注意点を学ぶこと)

54人(19%)

2. 家族への心理教育

6人(2%)

3. 認知(行動)療法

1人(0%)

4. 対人関係・社会リズム療法

0人(0%)

5. リワーク(復職支援)プログラム

0人(0%)

6. 今は受けていないが、受けてみたい

0人(0%)

7. 受けていない、希望しない

0人(0%)

0

20

40

60

80

100

Q8:薬の服用以外で、症状の軽減や再発予防のために、あなたが日常生活で行っている工夫があれば教えて下さい(自由回答)

記入回答