第3回 再発について
回答結果
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今回は「再発」について伺いました(回答者数:200)。
回答者全体の半数以上が双極性障害(躁うつ病)Ⅱ型で、Ⅰ型の4倍でした(Q1)。
症状の再発については、8割以上とかなり多くの方が経験されており、なかでも、「1~3回」がもっとも多く、「10回以上」という回答も少なくありませんでした(Q2)。
再発のきっかけについては、「薬を指示どおりに飲まなかった」がもっとも多く、次いで多いのが「過労」、「対人関係のストレス」でした(Q2-1)。再発時に最初に現れた症状(サイン)については、多くの方が「睡眠時間が短くなる」と回答しており、他にも「おしゃべりになる」、「イライラして怒りっぽくなる」、「飲酒量が増える」といった症状が多い結果でした(Q2-2)。
再発を防ぐために気をつけていることは、皆さんが「主治医の指示どおりに薬を飲むこと」と回答されています。他にも「無理をせず、疲れをためないようにすること」、「対人関係に気をつけること」など、以前に再発したときの経験(反省)を生かして普段の生活に気をつけている方が多いようです(Q3)。
双極性障害は再発を繰り返しやすい病気です。ご自身で毎日の服薬や再発のきっかけになるようなことに注意するのはもちろんですが、再発時のサインを家族や周囲の人にあらかじめ伝えておいて、いつもと様子が異なる場合には指摘してもらったり、主治医に連絡をとってもらうといった対応も有効です。
この結果は、ご本人とご家族を対象に2014年5月~2015年12月の期間にインターネットを通じて実施されたアンケートによるものです。
上島国利(精神科医師)
昭和大学名誉教授
回答数:200
性別
男性
女性
0
20
40
60
80
100
年齢
19歳以下
20~29歳
30~39歳
40~49歳
50歳以上
0
20
40
60
80
100
Q1:あなたの病気のタイプは?
1. 双極性障害(躁うつ病)I 型(激しい躁状態とうつ状態がある)
2. 双極性障害(躁うつ病)II 型(軽い躁状態とうつ状態がある)
3. その他の双極性障害(躁うつ病)
4. 双極性障害(躁うつ病)だが、種類はわからない
0
20
40
60
80
100
Q2:再発を経験したことがありますか?
1. ない
2. ある(1~3回)
3. ある(4~6回)
4. ある(7~9回)
5. ある(10回以上)
6. よくわからない
0
20
40
60
80
100
Q2-1:Q2で2~5.「再発を経験したことがある」と答えた方にお聞きします。再発のきっかけはなんだと思いますか? (複数回答可)
1. 薬を指示どおりに飲まなかった(飲み忘れ・自己判断による休薬や用量調整)
2. 過労
3. 対人関係のストレス
4. 睡眠不足
5. 生活リズムの乱れ
6. その他
0
20
40
60
80
100
Q2-2:Q2で2~5.「再発を経験したことがある」と答えた方にお聞きします。再発のときに最初に現れた症状(サイン)はなんですか? (複数回答可)
1. 睡眠時間が短くなる
2. おしゃべりになる
3. イライラして怒りっぽくなる
4. 飲酒量が増える
5. 神経質になる
6. 金遣いが荒くなる
7. 気分がうきうきする
8. その他
0
20
40
60
80
100
Q3:再発を防ぐために普段から気をつけていることはなんですか? (複数回答可)
1. 主治医の指示どおりに薬を飲むこと
2. 無理をせず、疲れをためないようにすること
3. 対人関係に気をつけること
4. 十分に睡眠をとること
5. 生活リズムを保つこと
6. その他
7. 特になにもしていない
0
20
40
60
80
100