さまざまな支援

ライフステージに応じた支援

自閉スペクトラム症の方への支援は、成長に合わせて、それぞれのライフステージに応じた支援を途切れることなく継続することが望まれます。幼少期には本人の意欲を育むために失敗しにくく成功体験を得やすいように環境を整えることが必要です。思春期には本人が自分でできること、保護者が支えてくれていることを理解し始め、自主的な活動への意欲が出てきます。そのため、思春期以降には本人主体の活動を増やし、干渉することは極力控え相談には乗るといった具合に対応を変えながら、支援を継続します。

早期療育によって、自閉スペクトラム症の特徴が著しく軽減する方もいますが、その後で年齢とともにそれまで気にならなかった別の特徴が強くなるケースもあります。自閉スペクトラム症の人たちは、長期的視野に立った切れ目のない支援が必要です。それぞれのライフステージで求められる支援のあり方は一人ひとり異なりますので、主治医や支援者と協力しながら、それぞれのライフステージごとのニーズを見直して、優先すべきニーズを中心とした支援を組み立てる必要があります。