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最近の出来事を思い出せない不安…
家族はなかなか気づきにくいもの


最近の出来事から忘れてしまう…けれども、薬の飲み忘れの不安は残り続ける
認知症の困りごととして、お薬を飲んだかがわからなくなり、不安になって何度も聞き直す、さらにはもう一度飲もうとしてしまう、というようなことが起こる場合があります。
これは、記憶障害と呼ばれる症状によるものであり、最近の出来事から忘れていくという特徴があります。
認知症の方の中には、思い出せないことや忘れていることに不安や苦しみを感じている方もいますので、思い出せないことを責めたり頭ごなしに否定すると、さらに不安が増します。
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認知症の方に寄り添いながら、
気持ちを受け止めましょう

「一緒に確認しましょう」と、空になったお薬の包みを見せてみましょう
お薬を飲んでいないことやご自身の記憶に対して不安を感じている方へは、「もう飲みましたよ」という言葉だけではなく、「お薬を飲んだか、一緒に確認しましょう」と、空になったお薬の包みを見せてはいかがでしょうか。一緒に服薬確認しながら記憶に対する不安に寄り添ってみましょう。
ただし、ここに挙げた出来事は一例に過ぎず、その理由や対処方法は一様ではありません。認知症の方の言葉や行動に寄り添いながら、ご本人の状況や気持ちを受け止め、それに応じた個別の対応をとることが大切です。
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それぞれの状況に応じて
服薬管理をサポートしましょう

曜日や時間ごとに飲むお薬を入れられる「お薬カレンダー」で服薬管理を
お薬の準備から服用確認まで、服薬管理については介護する方の協力が重要であり、適切な服薬管理を続けるための工夫も必要です。
たとえば、主治医に相談して、複数のお薬を1回分にまとめてもらったり(一包化)、薬剤師が自宅に訪問してお薬の服薬状況を調べて適切に服薬できるようにアドバイスしてくれる仕組みもあります。
また、曜日や時間ごとに飲むお薬を入れられる市販の「お薬カレンダー」や設定した時間になると服薬を促す服薬支援ロボットなどもありますので、認知症の方と介護する方の状況に応じて、これらをうまく活用することを検討してみてはいかがでしょうか。
早い段階からさまざまな仕組みやツールを活用して、生活の一部として正しい服薬習慣を身に付けることが大切です。
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周りのサポートを活用して、
介護負担を分散させましょう
記憶障害が生活の困りごとに発展すると介護する方の負担が増し、時にいらだちを感じ優しく接することができない場合もあります。
対応が難しいと感じたら、他の家族や家族会、デイサービスや訪問介護サービスなどの地域の支援、主治医やケアマネージャーなどの専門家を含む周りのサポートを受けることも重要です。

こちらにご紹介した症状および対処法は一例であり、すべての認知症の方に当てはまるわけではありません。個別の状況に応じた対処法は異なりますので、このような症状でお困りの方は、ぜひ主治医に相談してください。
主治医に相談する際のポイントをまとめた、こちらの「相談シート」をぜひ活用してください。