01
デイサービスの意義を理解し、
上手に活用しましょう

ケアマネージャーに相談してご本人が好きだったことに合うデイサービスを
デイサービスの活用は、介護する方、認知症の方、双方に大きなメリットをもたらします。介護する方のメリットとしては、介護負担の軽減のほか、日々の介護に関する相談やアドバイスを受けることができ、家でのケアにも役立つ情報が得られるといったことが挙げられます。一方、認知症の方のメリットとしては、社会へ参加しているという実感が得られたり、身体機能や認知機能の維持、規則正しい生活リズムが確立できるといったことが挙げられます。認知症とともに生きるために、デイサービスをうまく活用することはとても重要です。ただし、デイサービスもその特色はさまざまです。サービスを利用する前に見学に行って直接様子を確認するなど、ご本人に合う所かを慎重に見極める必要があります。
02
「自分の居場所」であると
感じてもらうことが大切です


慣れない場所や他者との交流に対してさまざまな誤解や不安が生じて拒否感を示す場合があります
いざ、デイサービスを活用しようと思っても、はじめのころはデイサービスに行くことを嫌がるといった場面に遭遇することがあります。認知症の方は認知機能の低下により、周りの環境や人々の行動に対して敏感になることがあるため、慣れない場所や他者との交流に対してさまざまな誤解や不安が生じて拒否感を示す場合があります。その際は、「どうして行きたくないの?」といった直接的な訊き方でなく、「デイサービスで何か気になることがあるの? 話してくれたら一緒に考えられるかもしれない」などと、認知症の方の気持ちに配慮した訊き方をするとよいでしょう。
こちらに示した例では、デイサービスを他者の助けを借りる所と思っており、自分が弱い存在として扱われることや、幼稚な扱いを受けることに強い抵抗感を抱いています。このような場合は、デイサービスが幼稚な場所ではなく、自分にとって「安全で楽しい、居心地のよい場所」であることを体験して知ってもらうことが大切です。そのためには、認知症の方が興味を持てるような活動がデイサービスで行われることを、丁寧に伝えてみてください。
また、もともと人との交流が苦手な方に対しては「リフレッシュのために少し体を動かしに行こう」などと言って、リハビリを目的とするデイケアに出かけることから始めてみてもよいかもしれません。
ただし、ここに挙げた出来事は一例に過ぎず、その理由や対処方法は一様ではありません。認知症の方の言葉や行動に寄り添いながら、ご本人の状況や気持ちを受け止め、それに応じた個別の対応をとることが大切です。
03
一緒に慣れてもらう工夫をしましょう

「ジムみたいなところに行こう」とご家族が誘い出すのもよいでしょう
どうしても嫌がるような場合は、家族も一緒に通ってみるなど、少しずつ慣れてもらう工夫が必要です。慣れない環境や新しい人々に対して不安を感じる認知症の方にとって、信頼できる家族が一緒にいることは安心感を得やすく、徐々に抵抗感が薄れることがあります。その際、「ここは楽しい所だね」や「スタッフの方も優しいね」などの前向きな言葉は、認知症の方もデイサービスに対して好意的な印象を持つ助けになります。付き添った際は、「どのような活動を楽しんでいたか」「親しくしていた介護スタッフの方は誰か」「気に入った場所などはあったか」など、ご本人の様子をチェックしておくとよいでしょう。

こちらにご紹介した症状および対処法は一例であり、すべての認知症の方に当てはまるわけではありません。個別の状況に応じた対処法は異なりますので、このような症状でお困りの方は、ぜひ主治医に相談してください。
主治医に相談する際のポイントをまとめた、こちらの「相談シート」をぜひ活用してください。