回復を促す家族の接し方
病気の段階ごとに対応のポイントをまとめましたので、参考になさってみてください。
統合失調症の回復のためには、ご家族の協力が大きな助けになります。 病気を発症された当初は、ご家族も動揺したり混乱されることがあると思いますが、そんな皆様のために、病気の段階ごとに対応のポイントをまとめましたので、参考になさってみてください。
監修:白石弘巳 先生
埼玉県済生会なでしこメンタルクリニック院長
東洋大学名誉教授
参考ページ:家族の支援ガイド 5.家族の対応ABCはこちら
5.服薬について
薬が飲めない理由
服薬は本人が自己管理するのが理想ですが、上手くいかないこともあります。薬が飲めない場合には、次のような理由が考えられます。対処法について主治医に相談してみましょう。
薬をきちんと飲めない理由
うっかり飲み忘れてしまう
副作用が気になって飲みたくない
本人に「病気」という自覚がなく、飲む意思がない
薬の種類や数、飲む回数が多く、飲むのが負担になっている
服薬を続けるための工夫と相談
本人が治療について納得して服薬を継続できるよう、ご家族の協力と工夫が大切です。次のような工夫や相談をしてみましょう。
家庭でできる工夫 |
家族がみているところで飲む 声掛けをする 服薬カレンダーや薬ケースなどを使う 薬の副作用がないか、本人に聞いてみる |
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病院で相談 |
副作用があることを伝え、副作用を少なくする方法について相談する 服薬の必要性について再度、説明してもらう 服薬の負担*について相談する |
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同じ成分の薬でも、剤形によって服薬方法や飲み(使い)心地、服薬回数などが異なります。水で飲む錠剤や散剤、水なしで飲める内用液や口腔内崩壊錠、2~4週間に1度注射する持続性注射剤(LAI) などがあります。本人に合う薬について主治医に相談しましょう。