第2回 体重の変化について
回答結果
データを読む!
今回は体重についてお聞きました。
Q1「治療を開始してからの体重の変化」については、非常に増えた(+10kg以上)45%、かなり増えた(+5~9kg)23%と、約70%の方が、治療を開始してから5kg以上体重が増加したと答えています。
一方でQ2「治療による体重増加はどの程度まで受けいれられるか」では、「全く我慢できない」25%、「+1~2kgまで」26%、「+3~5kgまで」が30%であり、5kg以上の体重増加を受け入れられる(我慢するを含む)という方は全体の17%でした。
これは本人の許容できる体重増加の程度を超えてしまった方が多いことが推察されます。そのためか、Q3「体重コントロールのために行っていること」では、約8割の方が運動や食事に何かしら気を配っていることが分かります。
最近メタボリックシンドロームが話題となっていますから、これはとても大切なことですね。肥満になると、糖尿病や高血圧症、脂質異常症(高脂血症)といった生活習慣病になりやすく、将来的に心臓病や脳卒中のリスクが高くなります。
もし、食事制限や運動をしていても、なかなか体重が減らない、体重が増えて困るという場合には、自分の判断で服薬を中止しないで、主治医の先生に体重について相談してください。
また、体重測定以外にも、定期的に血液検査をすることをお勧めします。
この結果は、ご本人を対象に2009年6月~2009年9月の期間にインターネットを通じて実施されたアンケートによるものです。
上島国利(精神科医師)
昭和大学名誉教授
回答数:90
性別
男性
女性
0
20
40
60
80
100
年齢
19歳以下
20~29歳
30~39歳
40~49歳
50歳以上
0
20
40
60
80
100
Q1:統合失調症の治療を開始してから、体重に変化はありましたか?
1. 減少した(-1kg以上)
2. 特に変化なし(-1~+1kg)
3. 少し増えた(+2~4kg)
4. かなり増えた(+5~9kg)
5. 非常に増えた(10kg以上)
0
20
40
60
80
100
Q2:治療によって体重が増えるとすると、どの程度まで受け入れられますか?
1. 全く我慢できない
2. +1~2kgまで
3. +3~5kgまで
4. +6~10kgまで
5. 症状が安定していれば我慢する
0
20
40
60
80
100
Q3:体重コントロールのために行っていることはありますか?
(複数回答可)
1. 食事量(朝・昼・夕)を減らす
2. 間食・夜食を制限する
3. 甘いもの・スナック菓子類の量を減らす
4. 甘い飲み物(コーヒー、ジュース、スポーツドリンクなど)の制限
5. 特定の食品によるダイエット
6. スポーツ
7. 軽い運動(散歩など)
8. 特に何もしていない
0
20
40
60
80
100