第3回 昼間の「眠気」ある?

回答結果

ご本人向け

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今回は「昼間の眠気」についてお聞きしました。

Q1でお薬による「眠気やだるさ」の有無と頻度について質問したところ、「眠気やだるさ」が"ある(毎日~たまに)"とした人が約90%あり、"毎日(一日中または時間によって)"ある方が55%と半数を超えていました。その結果Q2では、約80%の人が「眠気やだるさ」によって日常生活に影響を受けていると回答しています。また、Q3で、具体的に日常生活で困っている内容について聞いてみたところ、「すぐ疲れてしまう」(78%)、「勉強や仕事・作業に集中できない」(64%)、「朝起きられない、昼間も眠い」(62%)などが高率でした。

統合失調症の治療には、気持ちを落ち着けたり、寝つきを助ける作用のあるお薬がしばしば使用されますが、時にその作用が「眠気やだるさ」となって皆さんの日常生活を妨げてしまうことがあります。また、統合失調症の症状としても「眠気やだるさ」が現れることがあります。これらは本人にとっては辛い症状ですが、周囲の人からは、なかなか気付かれにくいようです。これらの症状が気になったら、自己判断でお薬を止めたり減らしたりせずに、困っている症状について主治医の先生や薬剤師さんに相談しましょう。


この結果は、ご本人を対象に2009年9月~2010年1月の期間にインターネットを通じて実施されたアンケートによるものです。

上島国利(精神科医師)
昭和大学名誉教授

回答数:156

性別

男性

75人(46%)

女性

88人(54%)

0

20

40

60

80

100

年齢

19歳以下

8人(5%)

20~29歳

70人(43%)

30~39歳

61人(37%)

40~49歳

21人(13%)

50歳以上

3人(2%)

0

20

40

60

80

100

Q1:お薬を飲んでいて眠気やだるさ(ぼーっとすること)を感じることがありますか?

1. 1日中ある(毎日)

40人(25%)

2. 時間によってある(毎日)

55人(34%)

3. 毎日ではないがたまにある

51人(31%)

4. ほとんどない

12人(7%)

5. 全くない

5人(3%)

0

20

40

60

80

100

Q2:眠気やだるさによって、あなたの日常生活は影響をうけていますか?

1. はい

133人(82%)

2. いいえ

30人(18%)

0

20

40

60

80

100

Q3:眠気やだるさのために、日常生活で困っていることはなんですか?(複数回答可)

1. 朝起きられない、昼間も眠い

98人(63%)

2. 勉強や仕事・作業に集中できない

100人(64%)

3. 家事(または家事の手伝い)ができない

53人(34%)

4. すぐ疲れてしまう

122人(78%)

5. 勉強しても覚えられない

61人(39%)

6. 物忘れが多くなった

69人(44%)

7. 歩いている時のふらつきがある

22人(14%)

8. 車の運転ができない

38人(24%)

9. 不注意になった

52人(33%)

10. 特にない

6人(4%)

0

20

40

60

80

100